桜盆栽(旭山桜)の剪定方法を詳しく紹介
このページでは桜盆栽をネット等で購入したけど「花が終わったらどうお手入れしたら良いかわからない…」とお困りの方に、剪定方法を写真多めで出来るだけ細かく初心者にもわかりやすく紹介していきたいと思っています(真似すればOKってくらいを目指してます)。
写真じゃよく分からないという方の為にYoutubeで動画も公開(音量に注意)していますのでご利用下さい。ページ下部にもリンク有ります。
ただ、ココで紹介している情報は独学で実践した内容ですので、紹介しているような結果にならない場合も有りますのでご了承下さい。
花後の剪定方法 <適期は5月上旬~5月中旬>
花後に剪定を行う事で盆栽をコンパクトに維持する事ができ、樹形もある程度は整える事が出来ます。
ただ、『桜切る馬鹿、梅切らぬ馬鹿』と言うことわざがある通り、基本的に桜は剪定が苦手な植物です。なので、剪定をしないで伸びっぱなしで育てる方が失敗(枯れる)する可能性は遙かに少ないです。
なので、「失敗して枯れるのは絶対にヤダ」「コンパクトなサイズにこだわらない」「いつかは地植えにする」と言う方は無理に剪定をしなくてもOKです。
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1.用意する物
まず、消毒したハサミ・切り口癒合剤(トップジンMペーストがおすすめ)を用意します。切り口からの細菌感染を防ぐ為に、消毒や抗菌剤が必要になります。
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2.剪定の時期
剪定は花後の5月上旬~中旬の間におこないますが、目安は徒長枝が伸び終わった頃に行います。徒長枝とは簡単に言うと花後に伸びる長い枝です。
全ての枝を剪定せずに伸びすぎた枝だけ選んで剪定するのもOKです。 -
3.ハサミは使用前に消毒
ハサミは使用前にしっかりと消毒して下さい。消毒方法はアルコール綿や煮沸消毒で大丈夫です。
新たにハサミを購入する場合、枝が柔らかいので100円ショップで購入できるハサミで十分です。 -
4.カットする位置
カットする位置は最低でも2~3節を残した位置で行います。節と言われても分からない方もいると思うので、葉っぱの付け根に小さな新芽があるので最低でも2~3個残すイメージでOKです。
新芽のすぐ上で切ると新芽が枯れてしまう可能性があるので、新芽より1cm弱上の位置でカットします。 -
5.切断面は枝に垂直に
切り口が最短になるように枝に垂直にカットします。斜めに切ると切り口が大きくなって細菌感染等のリスクが大きくなります。
ただ、実際は斜めに切っても枯れなかったので、そこまで神経質にならなくても大丈夫です。 -
6.切り口を癒合剤で保護
剪定が終わったら、切り口がしっかり覆われるように癒合剤をたっぷり乗せて保護します。癒合剤は木工用ボンドに抗菌剤を混ぜたような物なので、ボンドを乗せる要領で塗ればOKです。
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7.剪定前後の比較
剪定前後を比較すると、右側の枝がスッキリしました。今回は全部の枝を剪定しましたが、右側だけ剪定してもバランスは良くなったかもしれません。
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8.剪定後の様子
剪定した後、落葉後の様子です。切り口はしっかり癒合し、切り口の下2つの新芽から枝が伸び、先端に翌春の花芽ができました。
1つの花芽に複数の蕾が入っているので、花芽が少なくても大丈夫です。
剪定方法を動画で見る(Youtube)
※音が出ます音量に注意※