ハイビスカスの育て方を紹介
このページではハイビスカスを鉢植えで栽培する方法を紹介しています。詳しい育て方(各作業工程)をわかりやすく写真多めの別ページで紹介している場合が有ります。その際は各項目に有るリンクをクリックして先のページに移動して下さい。
ハイビスカスの育て方について
ハイビスカスは南国を代表する大きな赤い花というイメージだと思います。最近は赤だけでなくオレンジやピンク、イエローなどの色もあるのでお好みで選んでみてください。
ハイビスカスの花は、アサガオと同じく朝開花して夜にはしぼむ一日花です。一つの花は1日しか咲きませんが、次々と開花するので意外と長い期間花を楽しむ事が出来ます。
また、最近は品種改良され2~3日間咲く品種も出てきています。夏の暑さや直射日光にも強く、コツさえ押さえれば冬越しさせて毎年楽しむ事が出来るので是非とも挑戦してみてください。
ただ、冬越しさせるにはある程度の温度管理(5℃以上)が必要になりますので、お住まいの地域によっては一年草と諦めて毎年買い換えるのも一つの方法です。
スポンサーリンク
ハイビスカスの栽培カレンダー
ハイビスカスの鉢植えを購入してからの栽培カレンダーになります。
クリックで拡大出来ます。
栽培方法・育て方
画像たっぷりの詳細ページが有る場合はリンクをクリックして下さい。
目次
下のリンクで目的の項目までショートカットできます。
- 植え替え時に用意する物
- 株の選び方
- 鉢植えの植え替え方法
»大きい鉢に植え替える方法を写真たっぷりで詳しく解説
»同じ鉢に植え替える方法を写真たっぷりで詳しく解説 - 管理方法(水やりと肥料)
- 冬越しの方法
- 剪定の方法
»写真たっぷりの剪定方法解説ページはコチラ!! - まとめポイント
植え替え時に用意する物
- ハイビスカスの株(鉢植え)
- 夏前になるとホームセンターや園芸店で売られるようになります。置き場所の関係や花の見栄えが良いように、小さめの鉢で売られている場合がほとんどなので、購入したら一回り大きめの鉢に植え替える事をオススメします。
- 植木鉢
- ハイビスカスの鉢植えは大体、小さな鉢で売られていて、根詰まり寸前の状態になっています。購入後は1~2回り大き目の鉢に植え替えます。オススメはスリット鉢の7号程度までがサイズ的にも管理が楽です。
- 園芸用土
- 初心者は野菜・花用の園芸用土を購入する方がお手軽でオススメです。安い培養土でも全然大丈夫です。
- 鉢底石
- スリット鉢を利用する際には不要ですが、素焼きの植木鉢や排水用の穴が少ない植木鉢では利用した方が水はけが良くなります。100円ショップで売ってるネット入りの物でも大丈夫です。
- その他の園芸用具
- 手袋やスコップ、ハサミ、園芸用シートなども有ると便利です。大抵の物は100円ショップやホームセンターで購入できるので一度揃えておくと良いです。
株の選び方
葉の色が濃くツヤのある物で枝葉や蕾の多いものを選ぶと良いです。葉の色が黄色かったり虫が付いているものは避けましょう。花がたくさん咲いている物を買いたくなると思いますが、ハイビスカスは一日花なので夜にはしぼんでしまいます。
- 病気にかかっていない
- 葉っぱの色が濃くツヤがある
- 枝葉や蕾が多い
- 節と節が詰まっていて(狭い)間延びしていない
全て必須ではないですが、優先順に並べてみましたので、出来るだけクリアしている株を購入してみて下さい。
鉢植えの植え替え方法
ハイビスカスは根の成長が早く、放っておくと根詰まりを起こしてしまいます。なので、年に1回は植え替えを行う必要が有ります。
植替え方法には、植え替える際に元の鉢より大きい鉢に植え替えるか、同じサイズの鉢に植え替えるかの2種類の方法があります。新しく購入した鉢植えはすぐにでも1~2回り大きい鉢に植え替えます。また、購入時に植え替え済みだったり、置き場の関係で鉢を大きく出来ない場合は同じサイズの鉢に植え替えます。
- 大きい鉢に植え替える方法
-
ハイビスカスの鉢植えを購入したら1~2回り大きい鉢に植え替えます。
- 根鉢を壊さないように、植え替える前にしっかり水で湿らせます。
- 根鉢を置いた時に丁度良い高さになるように、鉢の底に培養土を入れます。
- 元の鉢から根鉢を取り出し、古い土は落とさずそのまま植え替えます。
- 隙間が無いように新しい培養土を入れます。
- 鉢の底から水が溢れ出るくらいたっぷりと水やりを行います。
- 根付くまでは乾燥させないように気を付けて水やりを行います。
- 肥料は植え替え1ヶ月後から与える。
- 同じサイズの鉢に植え替える方法
-
同じサイズの鉢に植え替える場合、根を切るので大きい鉢に植え替えるより難易度が若干高くなります。
適した時期は本格的な成長が始まる前の5~6月です。- 根の処理がしやすいように用土を乾燥気味にする。
- 鉢から根鉢を取り出し、下側1/3と側面1/3程度、根鉢を崩します。
- 崩した部分の根をハサミで切ります。
- 根鉢を置いた時に丁度良い高さになるように、鉢の底に培養土を入れます。
- 元の2/3のサイズになった根鉢を鉢に入れます。
- 隙間が無いように新しい培養土を入れます。
- 鉢の底から水が溢れ出るくらいたっぷりと水やりを行います。
- 根付くまでの約1週間は日陰で管理し、培養土が乾燥しないように注意する。
- 根付いたら日向で管理する。
- 肥料は植え替え1ヶ月後から与える。
管理方法(水やりと肥料)
ハイビスカスはとても水を好むので、用土が乾いたらたっぷりと与えてください。夏場は朝・夕の2回水をやってください。日が高い位置で水をやるとお湯になって根を痛めるので、涼しい時間に水やりしてください。冬場は過湿による根腐れが起きやすいので、用土が乾燥していることを確認してから水やりを行います。
ハイビスカスは肥料も好むので、花の咲いている期間(5~10月)は緩効性肥料を与えてください。オススメは2ヶ月に1回置くだけのハイポネックスのプロミック錠です。また、たまに液体肥料も併用すると元気よく育ちます。
夏場の猛暑が続いている時や冬場は肥料を控えます。
花が終わったら早めに花ガラを取り除いて下さい。放っておくと種を作るために栄養が使われ株が弱ってしまいます。
冬越しの方法
ハイビスカスはコツさえ押さえれば冬越しも可能な植物ですが、寒さに弱く(5℃以上は必要)地域によっては冬場の温度管理が大変になるので、冬越しはせずに毎年買い替えるのも一つの方法です。
また、関東より西側の霜の心配の無い地域では耐寒性の強い品種は屋外で冬越しをする事も可能です。ハイビスカスは気温が12℃を下回ると良くないので、花が咲いていても10月頃には屋内で管理します。花が咲いていなければこの時期に剪定を行いますが、室温が10度以上有れば花を咲かす事が有るので、その場合は春まで待ちます。 真冬は日中は窓の近くに置き日が当たるようにし、夜間は部屋の中央へ移動させると良いです。
剪定の方法
ハイビスカスの剪定は冬越しをさせる際には必要になりますが、冬越しをさせない場合は不要です。
剪定の時期は2パターンあり目安としては、気温が10℃以上の環境で管理できる場合は翌年3月下旬から4月上旬に、気温が10℃以下(かつ5℃以上)の環境で管理する場合は、10月下旬から11月上旬(開花時期終了後が目安)に剪定を行います。
どちらの時期でも剪定方法は同じで、細い枝は根元からバッサリと、主枝になる太い枝は各枝を半分~1/3を残すように切り詰めて下さい。切る際は、葉柄のつけ根にある脇芽(外芽)の3ミリ~1センチ程度上をバッサリと切ります。枝だけのみすぼらしい姿になってしまいますが、暖かくなると脇芽から成長しはじめるので大丈夫です。
切り取った枝の切り口が茶色になっている場合は枯れている証拠で、切り口が緑色になっている枝は元気がある証拠です。
スポンサーリンク
まとめポイント
上で紹介したハイビスカス栽培の中で重要ポイントを紹介!!
- 鉢植えを購入したら早めに植え替えを行う
- 夏場の水やりは朝・夕2回を目安に
- 花ガラは早めに取り除く
- 冬越しする場合は気温10℃以上の環境で
- 剪定時期は気温によって2パターン
- 剪定方法は太い主枝を半分~1/3残してカット
- カット方法は外芽の3ミリ程度上をバッサリと
以上の重要ポイントを押さえてハイビスカス栽培に挑戦してみて下さい。