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ナスの栽培方法を紹介

このページではナスをプランターで栽培する方法を紹介しています。詳しい栽培方法(各作業工程)をわかりやすく写真多めの別ページで紹介している場合が有ります。その際は各項目に有るリンクをクリックして先のページに移動して下さい。

ナスの栽培ついて

ナス

夏野菜の定番

ナスには通常スーパー等でよく見る品種以外にも長ナス、米ナス、丸ナス、青ナス等の沢山の品種が有りますが、その中でも苗の入手が簡単で初心者にもオススメなのが、『千両2号』です。品種改良版の『とげなし千両2号』もオススメですが、トゲ有りと比べると若干樹勢が弱いタイプなので管理に気を付ける必要が有ります。

「ナスは水で育つ」と言われるほど水やりが重要で、水不足になるとナスの特徴でもあるツヤが消えたり収穫量が減ったり、害虫が発生したりしてしまいます。しかし、コツさえ押さえればプランターで簡単に育てられるので是非とも挑戦してみて下さい。

ナスの栽培カレンダー

ナスの苗を購入してからの栽培カレンダーになります。種からの栽培カレンダーでは無いのでご注意下さい。
クリックで拡大出来ます。

ナスの栽培カレンダー

↑関東の目安でお住まいの地域によって異なります↑

栽培方法

画像たっぷりの詳細ページが有る場合はリンクをクリックして下さい。

目次

下のリンクで目的の項目までショートカットできます。

植え付け時に用意する物

ナスの苗
種から育てる事も出来ますが、初心者の方はホームセンターや園芸店で苗を購入し育てる方が失敗が少なくなるのでオススメです。たくさん品種が有りますが、オススメの品種は『千両2号』です。品種改良版の『とげなし千両2号』もトゲが無く収穫時に怪我の心配は低くなりますが、トゲ有りよりも樹勢が弱いタイプなので管理に気をつける必要があります。値段は高くなりますが、接ぎ木苗の方が病気や害虫に強く連作障害も起こしにくいので初心者の方にオススメです。
深型プランター
ナスは根を深く張るので、深さ30センチ以上ある深型のプランターを用意して下さい。60センチのプランターで2株、丸形10号鉢で1株が目安です。
園芸用土
初心者は新しい野菜用の培養土を購入した方が失敗が少なくなるのでオススメです。初心者に特にオススメなのは粒状培養土です。保水と通気性が良いので根張りが良く丈夫に育ちます。見た目が独特なのと価格が若干高価なのが難点です。
洗濯ネット(荒目)
鉢底石を洗濯ネットに入れてから鉢の底に入れると、取り出す際に培養土と混ざらずに簡単に回収出来るので、楽に再利用する事が出来ます。水切りネット等でも代用出来るのですが、すぐに破れたり中身が出てきたりしてしまうので、値段は若干高くなりますが、洗濯ネットの方がオススメです。100円ショップで売ってる荒目の物でサイズは鉢に合った物を購入して下さい。
園芸用支柱
風などによって苗が倒れないように支柱を立てます。長さは90センチ前後の物がオススメです。
敷きワラ
ナスは乾燥に弱いので、夏前には株元にワラなどを敷いて、培養土が乾燥しないようにすると良いです。また、水やりの際に泥が跳ね返り、葉っぱに付くと病気の原因になるので、病気を防ぐ為にもオススメです。
誘引テープ
苗を支柱に固定する際に使用します。手で切る事が出来るので麻紐よりもおすすめです。100円ショップで購入出来る誘引テープで十分です。
その他の園芸用具
手袋やスコップ、ハサミ、園芸用シートなども有ると便利です。大抵の物は100円ショップやホームセンターで購入できるので一度揃えておくと良いです。

苗の選び方

ナス苗の選び方

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丈夫な良い苗を選ぶ事が後の栽培・収穫にかなり影響してきますので、お店でしっかりと良い苗を選びましょう!!
もし弱そうな売れ残った苗しか無く、植え付けまでに時間の余裕がある場合は妥協して購入せずに、後日出直して購入するのも一つの方法です。

  1. 病気にかかっていない
  2. 葉っぱが大きく色が濃い
  3. 茎が太くまっすぐ伸びている
  4. 節と節が詰まっていて(狭い)間延びしていない
  5. ポットの底から白い根が見えている
  6. 出来るだけ蕾や花が付いている

全て必須ではないですが、優先順に並べてみましたので、出来るだけクリアしている苗を購入してみて下さい。

苗の植え付け方

ナスの植え付け方法

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ナス苗の植え付けは遅霜の心配の無くなる時期に行います。関東であればゴールデンウィーク前後が苗の流通量も多くなり、植え付けにはちょうど良い時期になります。あまり遅い時期だと苗の入手も困難になり、良い苗から売れていくので、粗悪な残り物しか無いと言う事態になりますので注意です。

10号前後の鉢には1株、60センチ程度の深型プランターなら2株植え付ける事が出来ます。プランター栽培の場合は鉢が大きく1株当たりの培養土が多い方が大きく育ち収穫が多くなります。

ナスの根は乾燥に弱いので、植え付ける前にしっかりと水をやり湿らせてから根鉢を崩さないように植え付けます。

深さは根鉢が隠れる程度の浅めに植えます。プランターに複数株植える場合は、株間を20~30センチほど空けて植えて下さい。

植え付けが終わったら、支柱を設置し誘引テープで固定します。そして鉢底から流れ出るくらいにたっぷりと水をあげて下さい。根付くまでの1~2週間は用土の表面が乾いたら鉢底から流れ出るくらいたっぷりと水やりをして下さい。

»写真たっぷりの解説はコチラ!!

プランターの置き場所と管理の注意点

ナスは日光を好み、用土の乾燥に弱く、風通しが悪くなると「うどんこ病」などの病気が発生しやすくなります。また、育成不良は日光不足の可能性もあるので、理想は出来るだけ日の良く当たる場所に置いて下さい。我が家では昼から日暮れまで日の当たる場所に置いてますがそれなりに収穫できてます。

ナスは日光・肥料・特に水不足になると、特徴でもある実のツヤが無くなったり(ぼけナス)、硬くなったり(石ナス)してしまうので注意が必要です。夏場は朝・夕の2回の水やりが必要になる場合もあります。敷きワラやバークチップを設置して培養土の乾燥を防いだりするのもオススメです。

整枝・わき芽かき・摘果の方法

3本仕立ての方法

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ナスは整枝を行わないと枝が混み合って実が沢山できますが、栄養不足になりやすいので思い切って「3本仕立て」にする事で結果的に収穫が多くなります。また、日当たりや風通しを良くする事で果実の色が良くなったり、うどんこ病などの病気の発生を予防するためにも整枝が重要です。

整枝の時期は1番果(1番最初の実)が大きくなり出した頃がおすすめで、1番果のすぐ下のわき芽を2本残して更に下のわき芽は全て取り除きます。そうする事で主枝1本と側枝2本の3本仕立てにする事が出来ます。

病気予防の為にも、枯れ始めた葉は出来るだけ早めに切り取り、風通しを良くして下さい。ナスは成長が非常に早いので、弱った葉っぱを切り取ってもすぐに茂ってきます。

»整枝・わき芽かき・摘果の方法を写真で詳しく解説!!

追肥の方法

追肥の方法

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ナスは非常に肥料を必要とし、収穫期間も長くなるので必ず追肥が必要になります。市販の野菜用の肥料をあげれば大丈夫です。

実が大きくなってきたら2~3週間に1回程度追肥を行います。プランターでの栽培は毎回の水やりによって栄養が流れ出てしまうので、肥料切れを起こしやすいので特に注意が必要です。

ナスはは花の形や色を見ると肥料切れかどうかの判断が簡単にできます。

肥料切れの場合

肥料切れのサイン

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肥料OKの場合

水が不足し水切れ状態でも肥料切れと同じように、めしべがおしべより短くなる場合があります。

肥料切れの場合は、顆粒の緩効性肥料をしっかり与えて下さい。速効性のある液体肥料の併用も効果的です。ただ、追肥の効果が花に現れるのは少し時間が経ってからなので、めしべが短いからと言って頻繁に追肥を行うと肥料過多になる恐れもあるので注意です。

収穫の方法

収穫の方法

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ナスの収穫は花が咲いてから約20~25日後に可能になります。

収穫は涼しい時間帯に行いましょう、日が当たったり気温が上がって来ると水分が不足しみずみずしさが無くなってしまいます。収穫時は手でちぎると枝が傷つくので、必ずハサミを使用して収穫して下さい。

スーパーで売ってるような立派なサイズまで育ててしまうと株が疲れ、収穫できる量が減ってしまいます。なので、少し小さいかなぁって感じるくらいの小ぶりサイズで収穫を行った方が株が疲れにくく、結果的に収穫量は多くなります。

また、明らかに形が悪く硬いナス(石ナス)は時間を掛けても美味しいナスには育たず株を疲れさせる原因になってしまうので、出来るだけ早いうちに摘み取って下さい。

更新剪定の方法

更新剪定の方法

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7月下旬から8月上旬に更新剪定を行うと株がリフレッシュし秋まで収穫をする事が出来ます。早めに収穫を終わらせて(8月いっぱい)次の作物に移りたい場合は、更新剪定を行わずに株が疲れるまで収穫を続けても大丈夫です。

まだ蕾があったり、花が咲いているからと先延ばししてしまうと、9月の長雨や気温の低下で思いのほか成長が悪くなり、実ができても小さく堅いという事が起きてしまう可能性が高いので。花は咲いていても心を鬼にして更新剪定を行うと良いです。

方法は簡単で、全ての枝を半分から1/3程度残しバッサリ切り取ります。ひと枝に葉が1~2枚残っていれば大丈夫です。その後、プランター内にビッシリと伸びた根っこをスコップ等でザクザク切り、新しい根っこが伸びやすいようにします。仕上げに追肥を行えば完了です。

»写真たっぷりの解説はコチラ!!

まとめポイント

上で紹介したナス栽培の中で重要ポイントを紹介!!

  1. 根が深く張るので深型プランターで
  2. 気温が安定してきたら植え付け(遅霜に注意)
  3. 水切れに注意する(ぼけナスの原因)
  4. 枝は「3本仕立て」で育てる
  5. 収穫は早どりを心がけ株を疲れさせない
  6. 追肥は忘れず定期的に
  7. 更新剪定を行う場合は8月上旬までに

以上の重要ポイントを押さえてナス栽培に挑戦してみて下さい。


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